Wednesday, February 6, 2019

PRE HIKASHU 天井棧敷館ライブ1978

PRE HIKASHU
House of Tenjo-Sajiki Live 1978
天井棧敷館ライブ1978
EXT-0030  2019.2.13  RELEASE  3240yen (TAX IN) 2CD

DISC 1
1. 天井棧敷の人々 パートChildren of Paradise Part 1
2. トイピアノ帝国  Toy Piano Empire
3. 遠足の日  Day of Excursion
4. 怪物誌  Historiae Animalium

DISC 2
1. ここは私の遊び場  Here is My Playground
2. 天井棧敷の人々 パート2  Children of Paradise Part 2

世界的な再評価を受ける、日本のアンビエント/環境音楽のパイオニア、イノヤマランドの前身に当たり、現在も活動を続けるヒカシューの母体となった、PRE HIKASHUとも言える幻の前衛音楽集団の1978年ライブ録音に、未発表発掘音源を追加した、70年代日本の前衛音楽の知られざる記録。
1977年夏、後にイノヤマランドとなる井上誠と山下康は、巻上公一のプロデュースする前衛劇団ユリシーズの舞台「COLLECTING NET」の音楽制作のために出会い、メロトロンとシンセサイザー主体の作品を制作、このチームは山下康によってヒカシューと名付けられた。ヒカシューは同年秋から1978年夏まで井上誠、山下康のエレクトロニクスと、若林忠宏、逆瀬川健治等の民族楽器の混在する即興演奏グループとして活動を始め、元麻布に存在した天井棧敷館や吉祥寺羅宇屋などで、数度のライブ、セッションを行った。
その後の1978年秋、ヒカシューは巻上公一をリーダーとしたテクノポップ編成にシフトチェンジ、1979年には東芝EMIよりメジャーデビューし、一般に知られる存在となった。
このアルバムは、1977年秋から1978年夏までの僅かな期間に活動していた形態のヒカシュー (PRE HIKASHU)の記録である。1978年春に元麻布天井棧敷館で行われたライブ音源は、ExT Recordingsの前身のTRANSONIC RECORDSより1998年にリリースされていたが、それとは収録内容を変更、最新リマスタリングを施し、巻上公一がVOICEで参加している貴重なプライベートセッションなど、数々の未発表音源を発掘、追加収録している。
イノヤマランド、ヒカシューのミッシングリンクとしての記録だけではなく、70年代日本の前衛音楽の知られざる記録でもある。


PRE HIKASHU(プレ・ヒカシュー)/INOYAMALAND(イノヤマランド)
1977年夏、山下康と井上誠は巻上公一のプロデュースする前衛劇の音楽制作のために出会い、メロトロンとシンセサイザー主体の作品を制作する。この音楽ユニットは山下康によってヒカシューと名付けられた。
ヒカシューは同年秋からエレクトロニクスと民族楽器の混在する即興演奏グループとして活動を始めた後、1978年秋からは巻上公一(B,Vo)、海琳正道(G)らが参入、リズムボックスを使ったテクノポップ、エレクトロ・パンクバンドとして1979年にメジャーデビューした。
1982年以降、井上はヒカシューの活動と並行して山下と2人のシンセサイザー・ユニット、イノヤマランドを結成する。
1983年にYMOの細野晴臣プロデュースによりALFA/YEN RECORDSより1stアルバム『DANZINDAN-POJIDON』をリリース。その後、各地の博覧会、博物館、国際競技場、テーマパーク、大規模商業施設などの環境音楽の制作を行いながら、1997年にCrescentより2ndアルバム『INOYAMALAND』、1998年にはExT Recordingsの前身にあたるテクノレーベルTRANSONIC RECORDSより3rdアルバム『Music for Myxomycetes(変形菌のための音楽)』をリリース。10数年振りとなるライブも行った。
近年では1stをはじめとする各アルバムが海外のDJ、コレクターの間で高値で取引され、多数の海外レーベルよりライセンスのオファーが相次ぎ、ポートランドのアンビエントデュオVisible CloaksSpencer Doranをはじめ、カナダのシンガーソングライターMaylee ToddVOGUE JAPANのインタビューでフェイバリットにイノヤマランドを挙げるなど世界的な再評価が高まり、2018年に本格的に活動を再開。グループ結成のきっかけとなった1977年の前衛劇のオリジナル・サウンドトラック『COLLECTING NET』、3rdアルバム『Music for Myxomycetes 』、1stアルバム『DANZINDAN-POJIDON [New Master Edition]』、2ndアルバム『INOYAMALAND [Remaster Edition]』を連続再リリース。中でも世界的に再評価されている1stアルバムは、マスターを最新技術で再トラックダウン、マスタリング、ジャケットもオリジナルの別カットのポジを使用し、新たな仕様にした事などが評価され、インターネットストリーミング番組のDOMMUNE、当時のプロデューサーだった細野晴臣のラジオ番組Daisy Holiday!にゲスト出演するなど話題となり、ヒットを記録した。
また、アンビエントフェスのヘッドライナーを務めるなど、ライブ活動も積極的に行っており、2019年には海外でのリリース、ライブが予定されている。

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